60歳からが いよいよ楽しい
「空手って、若くて元気な人がやるんでしょ?」とお思いの方、当館は違います。
「若い頃みたいにやろうとする」のではありません。「若い頃では気付けなかった技を、今から発見し進歩する」のです。
私は「誰かに勝ちたい!」という感覚が薄い、少し珍しい館長です。空手が導く不思議な力が、日常の学びを深めてくれるのが面白く、それを深め、共有したいと道場を開いています。

さて、社会人として「結果がすべて」という世界に長くいると、蓄積されたストレスで心身に元気がなくなってくる方が多いようです。
稽古では、心身がスッキリして健康に向かうのはもちろん、「生命」や「身体」に対して、希望がもてる空手を追求しています。新しく入会された方にもコロリと転がされたりすると、「人間って不思議!」と感動します。「相手を倒そう」と思うと、急に引っ掛かって出来なくなるのも、「あー、やっぱりね。」と分かる気がします。
「背中をまっすぐに」
「みんなと仲良く」
柔らかい力で崩せる時、そのようになっています。
稽古をしながら、子どもに言っていたこれらのフレーズの価値を、自分で確認することになります。こういった教えには、「この子が本当の力を発揮できますように」という愛と叡智が入っていると思います。
80歳になっても成長できそうな空手にたどり着きました。
「まさか自分が空手だなんて・・・!?」とお思いの方、体力に自信がない方、少しだけのぞき見においで下さい。同じ気持ちだった方が稽古されているかもしれません。
※当館は、「祖母・母・娘」と、3世代で来られているご家族が何組もおられます。

★★★ 稀有な会員様のご紹介 ★★★
47年前、初代館長(橋英充)が道場を建てた時、一番弟子として入会された方がおられます。その方は、その後会社を立ち上げ、地元では知らない人はない程に大きく成長させ、隠居し、約40年ぶりに再び入会されました。
70歳台半ばになられてから、空手の型から衝突しない力が生まれるようになってきて、笑顔で首をかしげておられます。私にとって楽しい瞬間であり、且つ空手の深さに身の引き締まる瞬間でもあります。
